不二越は2024年11月期の連結決算を発表した。売上高は前期比9.6%減の2,398億92百万円、営業利益は44.1%減の66億36百万円、経常利益は61.6%減の42億36百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は48.2%減の33億51百万円となった。

業績悪化の主な要因は、中国および欧州の建設機械・産業機械分野での需要減少や、国内の一部自動車メーカーでの減産の影響を受けたことだ。特に中国自動車メーカーの設備投資計画見直しに伴うロボット需要の減少や、中国の産業機械分野での工具・工作機械の需要減少が響いた。

機械工具事業の売上高は9.3%減の775億円、部品事業は10.5%減の1,463億98百万円、その他事業は3.1%減の159億93百万円となった。利益面では、ロボット・油圧機器などでの操業度悪化が大きく影響した。

不二越は利益改善に向けて構造改革を推進しており、グローバルでの生産移管・集約、国内外の生産拠点の再編に伴う費用42億2百万円を特別損失として計上した。

2025年11月期の連結業績予想は、売上高2,430億円（前期比1.3%増）、営業利益86億円（同29.6%増）、経常利益66億円（同55.8%増）、親会社株主に帰属する当期純利益40億円（同19.3%増）を見込んでいる。