注目銘柄

    注目銘柄 2025/1/10 16:18
    (6506) 安川電機 半導体需要回復も減収減益 関連会社株式売却で最終増益
    (6506)安川電機が2025年2月期第3四半期決算を発表した。売上収益は前年同期比7.2%減の3936億89百万円、営業利益は26.3%減の343億13百万円と減収減益となった。半導体市場の需要回復が見られたものの、欧州・中国での設備投資需要低迷が影響した。一方、親会社の所有者に帰属する四半期利益は30.7%増の454億84百万円と増益を確保。これは持分法適用関連会社の株式一部譲渡に伴う特別利益を計上したためだ。

    セグメント別では、主力のモーションコントロール事業が減収減益となった。ACサーボモータ・コントローラ事業は半導体向けが米州・アジアで回復したが、日本・中国市場の回復遅れが響いた。インバータ事業も太陽光発電用パワーコンディショナの販売は堅調だったが、前年同期の高水準な受注残の反動で減収となった。

    ロボット事業は自動車関連の売上増加や半導体向け搬送ロボットの好調により、売上高は2.1%増となった。ただし、生産稼働率低下により減益となっている。

    2025年2月期の通期業績予想は、売上収益が前回予想から50億円減の5,480億円、営業利益が60億円減の580億円と下方修正された。一方で、親会社株主に帰属する当期利益は前年比24.3%増の630億円を見込んでいる。

    安川電機は、減収傾向の継続が懸念材料となるものの、持分法適用会社株式の譲渡益や事業改革の効果が一定の成果を上げている。今後、半導体や自動車分野での需要回復が加速すれば、収益の改善が期待される。株主への還元については、配当金の年間予想を1株当たり68円に据え置く方針だ。

    https://www.asset-alive.com/tech/code2.php?code=6506

株式情報更新 (1月10日)


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