注目銘柄

    注目銘柄 2025/1/9 16:20
    (9984) ソフトバンクグループ とアーム、半導体設計のアンペア買収を検討
    データセンター向けプロセッサ市場に照準

    (9984)ソフトバンクグループと同社傘下の英アームが、米オラクル出資の半導体設計会社アンペア・コンピューティングの買収を検討していると、ブルームバーグが報じている。アンペアは現在、戦略的選択肢を模索しており、その過程でアームから買収の関心が寄せられているという。買収が実現すれば、半導体設計分野での競争力強化につながる可能性がある。

    アンペア・コンピューティングは、2018年に元インテル幹部のルネ・ジェームズ氏が創業した半導体設計会社だ。クラウドコンピューティングとデータセンター向けの高性能プロセッサ開発に特化しており、Armアーキテクチャを採用した革新的なCPU設計で注目を集めている。

    主力製品と技術的特徴
    (1)80コアプロセッサ「Altra」
    2020年に発売された同社初の主力製品。高い処理能力とエネルギー効率の良さを兼ね備え、データセンターの性能向上に大きく貢献した。

    (2)128コア「Altra Max」
    Altraの後継機として登場。さらなる高性能化を実現し、大規模データセンター向けに最適化されている。

    (3)192コア「AmpereOne」
    最新の製品ラインナップで、業界最高のコア数を誇る。クラウドネイティブな環境に特化した設計となっている。

    アンペアのプロセッサは、オラクル、マイクロソフト、グーグルなど大手クラウドプロバイダーに採用されており、急速に市場シェアを拡大している。2022年には、データセンター向けCPU市場で、インテルやAMDが支配してきた市場に新風を吹き込んでいる。

    アンペアはアームのアーキテクチャを採用したサーバー向けCPUを開発している。アンペアはAIアクセラレータを統合した新チップ「Aurora」を発表する予定だ。512コアCPUとAI処理に特化した回路を組み合わせた設計で、アームによるアンペア買収が実現すれば、サーバー向けCPUとAIチップの技術を統合し、クラウドデータセンター市場での競争力強化につながる。

株式情報更新 (1月9日)


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