米連邦準備制度理事会（FRB）は12月18日の連邦公開市場委員会（FOMC）で、政策金利であるフェデラルファンド（FF）金利の誘導目標を0.25ポイント引き下げ、4.25-4.5%とすることを決定した。

FOMCの声明文によると、最近の指標は経済活動が引き続き堅調なペースで拡大していることを示している。年初からは労働市場の状況が全般的に緩和し、失業率は上昇したものの依然として低水準にとどまっている。

インフレは委員会の2%目標に向けて進展しているが、依然としてやや高い水準にあるという。委員会は、雇用の最大化とインフレ率2%の達成を長期的な目標としている。

金融政策決定に賛成したのは、ジェローム・パウエル議長、ジョン・ウィリアムズ副議長をはじめとする11名。一方、ベス・ハマック氏は4.5-4.75%の目標レンジ維持を主張し、反対票を投じた。

FRBの今回の決定は、インフレ抑制と経済成長のバランスを取ろうとする慎重な姿勢を示している。