2024年第3四半期の世界半導体製造装置販売額が、前年同期比19%増の304億ドルとなったことが明らかになった。日本半導体製造装置協会の発表によると、北米市場が77%増と大きく伸長し、台湾、中国、韓国も二桁成長を記録した。

　北米: 前年同期比77%増と最大の伸びを示した。前四半期比でも85%増と急成長している。　台湾: 25%増と堅調な成長を維持。
　中国: 17%増で引き続き最大市場の地位を保持。ただし、世界販売に占める比率は45.6%から42.5%に低下した。
　韓国: 17%増と回復基調が鮮明になった。
　日本: 3%減と唯一のマイナス成長となった。
　欧州: 38%減と大幅な落ち込みを記録した。

中国市場は引き続き好調を維持しているものの、北米と台湾の急成長により相対的な地位が低下している。これは、半導体産業における地政学的な変化や各国の投資戦略の影響を反映している可能性がある。

半導体需要の拡大を背景に、製造装置市場は全体として堅調な成長を続けている。特にAIや5G関連の需要が市場をけん引しており、今後もこの傾向が続くと予想される。