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2024/10/25 10:29
(7751) キヤノン 2024年12月期の連結純利益を前期比23%増の3250億円に100億円下方修正
キヤノンは2024年12月期の連結純利益が前期比23%増の3250億円になる見込みとし、従来予想から100億円下方修正した。この修正の主な要因は、想定為替レートを円高方向に見直したことだ。それにもかかわらず、経費削減の努力により、過去最高だった2007年12月期以来17年ぶりの高い利益水準を維持する見込みだ。
売上高は9%増の4兆5400億円、営業利益は21%増の4555億円と予想されているが、それぞれ600億円、95億円の下方修正となった。2024年1~9月期の連結決算では、売上高が前年同期比7%増の3兆2361億円、純利益は19%増の2185億円となり、半導体露光装置や監視カメラなどの販売が好調だった。
通期の為替レートは1ドル=149円62銭、1ユーロ=163円19銭と設定され、ドルで約4円、ユーロで約2円円高方向に見直された。これにより海外収益の円換算値が目減りし、営業利益ベースで225億円のマイナス要因となるが、為替想定の変更を除いたベースでは130億円の上方修正となる。
今後の課題としては利益率の改善が挙げられる。キヤノンは2025年12月期に全社ベースで売上高営業利益率を12%以上とする目標を掲げているが、2024年12月期の予想は10%だ。特に「メディカル」部門の利益率引き上げが焦点であり、この部門は営業利益率が6%と他部門より低く、中国市場での販売困難も課題となっている。
売上高は9%増の4兆5400億円、営業利益は21%増の4555億円と予想されているが、それぞれ600億円、95億円の下方修正となった。2024年1~9月期の連結決算では、売上高が前年同期比7%増の3兆2361億円、純利益は19%増の2185億円となり、半導体露光装置や監視カメラなどの販売が好調だった。
通期の為替レートは1ドル=149円62銭、1ユーロ=163円19銭と設定され、ドルで約4円、ユーロで約2円円高方向に見直された。これにより海外収益の円換算値が目減りし、営業利益ベースで225億円のマイナス要因となるが、為替想定の変更を除いたベースでは130億円の上方修正となる。
今後の課題としては利益率の改善が挙げられる。キヤノンは2025年12月期に全社ベースで売上高営業利益率を12%以上とする目標を掲げているが、2024年12月期の予想は10%だ。特に「メディカル」部門の利益率引き上げが焦点であり、この部門は営業利益率が6%と他部門より低く、中国市場での販売困難も課題となっている。