ソフトバンクなど6社は、ANAホールディングス傘下のロボット開発スタートアップ、アバターインに計37億円を出資した。今回の出資には、ソフトバンクのほか、オムロンベンチャーズ、三愛オブリ、芙蓉総合リース、みずほ銀行、三井住友信託銀行が参加している。これにより、アバターインの累計資金調達額は77億円に達した。

アバターインは、2020年に設立されたANAHD発のスタートアップで、遠隔操作が可能なアバターロボット「newme（ニューミー）」の開発を手掛けている。ニューミーは、移動可能な車輪と頭部のモニターに人の顔を映し出す機能を備え、遠隔地からの接客や案内を可能にするロボットだ。

今回の出資を受け、アバターインはソフトバンクと連携し、人手不足に悩む業界向けにAI搭載ロボットの接客サービスを提供する計画だ。具体的には、ニューミーにAIを搭載することで、より自然な会話や高度な接客対応を実現し、様々な業界での活用を目指す。

人手不足が深刻化する中、ロボットによる接客サービスは、顧客満足度の向上と従業員の負担軽減に貢献すると期待されている。アバターインは、今回の資金調達を機に、ニューミーの開発を加速させ、様々な業界での導入を進める。