日本ゼオンは、光学フィルムなどに使用される高機能樹脂シクロオレフィンポリマー（COP）の新工場を山口県周南市に建設する。投資総額は約700億円で、2028年度上期に完成する予定。

新工場の場所は山口県周南市であり、敷地面積は約18万6500平方メートル。投資総額は約700億円で、完成時期は2028年度上期としている。新工場の生産能力は年間5万4000トンであり、これは既存工場比で30％の増加を示している。

新工場建設の目的は、医療用途や半導体向け需要の増加に対応した安定供給体制の構築で、主力製品であるCOPの生産能力を30％増強することを目指している。

COPの用途は多岐にわたる。光学フィルムとしては、スマートフォンやタブレット端末の液晶ディスプレイなどに使用されている。医療用製品としては、細胞などの分析に使用されている。半導体容器としては、半導体チップの保護に使用されている。