ＳＢＩ証券が、投資評価「買い」を継続し、目標株価を5800円→6600円と引き上げた。回路線幅が5ナノメートルに対応したフォトマスク製造用電子ビーム装置（マスクライター）が世界トップシェアを誇っており、第二のレーザーテックとの期待もある。EUV露光プロセス用マスクの製造に不可欠で、3ナノ以降に対応した新製品の開発も進展している。

足元の顧客の慎重な投資スタンスを反映し、23年3月末の出荷は低調だが、徐々に回復しており、ＳＢＩ証券では24年3月期の出荷予想を16台から14台に引き下げたが、25年3月期には22台に回復すると予想している。フォトマスク製造用電子ビーム装置の価格は、装置の性能や機能によって異なるが、一般的に数億円から数十億円程度で、最も高価な装置は100億円を超えることもある。下降トレンドが続いていたが、半導体関連株の出遅れ意識で、週足ベースの上値抵抗線を突破してきた。