三菱電機系の半導体商社で、米インテルなど外国製半導体に強みをもつ菱洋エレクトロと、ルネサス系製品中心の半導体商社の（8140）リョーサンが、経営統合で基本合意した。菱洋エレクトロは、「半導体・デバイス」と「ＩＣＴ・ソリューション」を事業領域とし、リョーサンは、半導体・電子部品を販売するデバイス事業及びＩＴ機器等を販売するソリューション事業を行う専門商社と位置づけられている。

ＩｏＴ化やＤＸ（デジタルトランスフォーメーション）が加速する中、エレクトロニクス商社業界を取り巻く競争は激化している。また、エレクトロニクス商社は低い収益性の利益構造であるにも関わらず、外部環境の変化に左右されやすい。

菱洋エレクトロはリョーサン株式を議決権所有割合で20.08％所有し、筆頭株主となり、持分法適用関連会社として事業上のシナジーの具現化に向けた協議を重ねてきた。

エレクトロニクス商社のシェアは、マクニカ・富士エレホールディングスがトップで、。2022年3月期の売上高は5040億円で、業界シェアは10.1％となっている。両社の単純合計では売上は4500億円規模に浮上する。