浜松ホトニクスは、欧州原子核研究機構（ＣＥＲＮ）の大型ハドロン衝突型加速器を改良して行われる「高輝度ＬＨＣ（ＨＬ－ＬＨＣ）実験」における「CMS実験装置」の開発に向け、世界最大級のフォトダイオードアレイを開発した。世界最大のフォトダイオードで「8インチピクセルアレイディテクタ」を開発するとともに量産体制を確立した。浜松ホトニクスは、ＬＨＣ実験向けにも光半導体素子を納入し、ヒッグス粒子の発見に貢献した。

フォトダイオードアレイは、ガンマ線や電子などの放射線のエネルギーを測定するもので、本格供給を開始し、2025年の夏ごろまでに2万7000個を納入する予定。浜松ホトニクスは、ＬＨＣの装置として、粒子の飛跡検出器のシリコンストリップディテクタ、放射線のエネルギーを測定するカロリーメーターとして光電子増倍管とアバランシェフォトダイオードを開発納入している。