ＡＩメカテックは、ウエハ対応マイクロディスプレイ封止システムを海外の大手ディスプレイメーカー及びＣＭＯＳメーカー複数社から受注した。受注額は15億円で、全社売上の1割に相当する。ＡＩメカテックは、半導体、ＦＰＤ製造装置を手がけており、次世代ＦＰＤ製造用インクジェット装置に強い。ＦＰＤメーカーに対して、次世代有機ＥＬ量産装置も好調に推移している。

マイクロディスプレイは、仮想現実用ディスプレイとしてＶＲ／ＡＲ／ＭＲ等を中心に採用されており、車載向けＨＵＤ（ヘッドアップディスプレイ）にも用途が拡大している。今回はナノレベル真空貼合せ装置と、インクジェット塗布などのシステム一括受注となった。22年6月期の業績予想には織り込み済みだが、高精度な塗布技術や位置決め技術が特徴で、ニッチ企業として注目される。