JFEホールディングスは2022年3月期の事業利益を2000億円から3500億円と75％上方修正した。国内外の経済持ち直しを背景に鋼材需要が回復。外需に牽引され製造業向けが堅調なほか、市況上昇に伴う販売価格の改善も寄与し、増益となる見通し。

また、2022年3月期第1四半期(4-6月)の事業利益は883億円となった(前期は▲472億円)。

国内の鋼材需要は製造業を中心に需要が堅調な一方、半導体不足で自動車生産台数の減少が発現した。夏以降の挽回を想定するも、長期化リスクがあり、動向を注視するとしている。

海外の鋼材需要は回復基調が継続している。インドやASEANの新型コロナ感染再拡大の動向は注視する。中国やインド、ロシアの東南アジア市場への輸出進出も限定的で、アジア市場の需給は安定する見込みとしている。

JFEホールディングスの株価は0.3％高の1513円で推移している。