凸版印刷は、セキュリティ認証機能を持つ「真贋判定タイプ」と、開封情報を記録できる「開封検知タイプ」を製品化し、酒類や服飾品、家電メーカーに販売を開始する。データを専用のアプリで読み取ることなく、スマホをかざすだけでＩＣタグの情報を読み取り、クラウド認証した結果をブラウザに表示する。「真贋判定タイプ」は一度はがすと壊れる脆性ラベル構造を採用、「開封検知タイプ」は断線検知回路で断線した後もＩＣタグとして機能する。

流通店舗向けに商品情報を管理する低価格ＩＣタグ「ＳＭＡＲＴＩＣＳ−Ｕ（スマーティクス・ユー）」はラベル形状で通信距離は約8メートル。ＩＤ管理にはアマゾンのマネージドサービスを採用し、小規模から数億枚案件まで対応する。価格は1億枚ロットの場合5円台の低コストを受注した。関連受注を含め、2020年に20億円の売上を目指す。コストは約半分となっており、コンビニやアパレルの導入が加速しそうだ。