(7729)東京精密の2025年3月期第3四半期決算が堅調だ。売上高は前年同期比16.0%増の1,031億円、営業利益は32.6%増の190億円を記録した。特に注目されるのは親会社株主帰属純利益が70.7%増の181億円に急拡大した点だ。

半導体製造装置部門が業績をけん引した。生成AI関連の半導体パッケージ加工装置やメモリ検査装置の需要が好調で、中国市場の半導体国産化動向も追い風となった。同部門の売上は773億円（前年同期比19.9%増）、営業利益は155億円（同43.1%増）と大きく伸びている。

財務基盤も盤石だ。自己資本比率は72.2%まで改善し、総資産は2,302億円に達した。通期業績予想を上方修正し、売上高を1,000億円増の1兆4,600億円、営業利益を500億円増の2,850億円に見直している。

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