米労働省が発表した2024年12月の生産者物価指数（PPI）は、前月比0.2%上昇した。市場予想を下回る結果となった。

　最終需要財・サービス指数は前月比0.2%上昇
　財指数は0.6%上昇、サービス指数は横ばい
　食品とエネルギーを除くコア指数は0.1%上昇

最終需要財指数は0.6%上昇した。これは主にエネルギー価格の上昇が寄与している。エネルギー指数は3.5%上昇した一方、食品価格は0.1%低下した。
最終需要サービス指数は横ばいだった。運輸・倉庫サービス価格が2.2%上昇した一方、貿易サービス価格が0.1%低下し、相殺する形となった。
前年同月比では、PPIは3.3%上昇した。

インフレ圧力は依然として根強いものの、緩やかに鈍化しつつある。米連邦準備制度理事会(FRB)は金融引き締め姿勢を維持しているが、利下げ時期を探る段階に入っている。PPIの動向は消費者物価指数(CPI)に先行する指標として注目されており、今後の金融政策の行方を占う上で重要だ。