経済産業省が発表した2024年11月の鉱工業生産指数は、前月比2.3%減の101.7となった。生産、出荷、在庫が揃って低下する一方で、在庫率は3.2%上昇した。基調判断は「一進一退の動き」とされた。
業種別では、生産用機械工業や自動車工業、金属製品工業が低下した一方、汎用・業務用機械工業や輸送機械工業(除く自動車工業)、石油・
石炭製品工業が上昇。出荷でも同様の傾向が見られた。
ただし、製造工業生産予測調査では、12月と翌年1月ともに生産が上昇すると見込まれており、足元の不振が一時的なものに留まる可能性がある。特に、
半導体関連やエネルギー関連の需要回復が期待される。