注目銘柄

    注目銘柄 2024/12/17 10:20
    (6503) 三菱電機 防衛事業で新たな展開 レーザー技術や宇宙分野に注力
    三菱電機は、日本の防衛産業の中核的企業の一つとして知られている。特に、レーダーやミサイル防衛システム、電子戦装置など、高度な電子技術を駆使した製品でその地位を築いてきた。最近では、国際的な安全保障環境の変化を背景に、防衛関連事業がますます重要視されている。

    三菱電機の強みは、高性能レーダー技術だ。航空自衛隊で運用されている「FPS-5」固定式レーダーや、船舶向けの各種レーダーシステムなど、広範囲かつ精密な監視を可能にする製品群は国内外で高い評価を得ている。さらに、サイバー防衛や人工知能(AI)技術を活用したシステム開発にも注力しており、次世代防衛技術の基盤を整えている。

    これからの有望分野としては、以下の3つが挙げられる。

    1. 宇宙防衛関連
    宇宙防衛の新たなフロンティアだ。三菱電機は衛星通信や宇宙監視システムの開発に取り組んでおり、特に小型衛星技術に力を入れている。低コストで高機能な衛星の需要が高まる中、同社の技術は国際市場でも注目を集めている。

    2. 無人機・ドローン技術
    無人機は現代戦の重要なツールだ。三菱電機はレーダーや通信技術を活用し、高度な制御システムを備えた無人機の開発を進めている。これにより、監視活動や情報収集能力の向上が期待されている。

    3. サイバー防衛
    情報戦が主流となる中で、サイバーセキュリティ防衛の要となっている。三菱電機は独自の暗号化技術やAIを活用した防御システムを開発し、サイバー攻撃への対策を強化している。この分野は、軍事だけでなく民間企業やインフラ防衛にも応用可能だ。

    三菱電機は、豪州国防省と次世代防衛装備品の共同開発契約を結んでいる。豪州の国防科学技術グループが開発した最先端レーザー技術をベースに、同社の電子・光学システム技術を活用し、防衛プラットフォームの監視と生存性強化を図る能力を共同開発する5。

    日本政府は、防衛産業の強化を図るため、輸出規制の緩和や官民連携の推進に乗り出している。これにより、三菱電機も海外市場への進出を加速させることが予想される。アジア諸国を中心に、三菱の技術を活用した防衛システムの導入が広がる可能性がある。

株式情報更新 (1月9日)


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