台湾の半導体大手メディアテックが、AI PC市場に参入する。ARMアーキテクチャとTSMCの3nmプロセスを採用した高性能SoCを開発中であり、エヌビディアの技術を搭載することで、統合グラフィックスの性能を大幅に向上させる見込みだ。

メディアテックは、Dimensity 9400などのモバイルチップで、高性能と電力効率の両立を実現してきた実績を持つ。この経験を活かし、AI PC市場でも最適なパフォーマンスと効率性を兼ね備えたSoCを提供することが期待される。

AI PC市場は、ChatGPTなどの生成AIの普及により急速に拡大している。高性能な処理能力と電力効率が求められるこの市場において、メディアテックの新SoCは大きな注目を集めるだろう。

エヌビディアとの連携により、統合グラフィックスの性能が飛躍的に向上することも期待される。これにより、AI PCにおける画像処理や動画編集などのクリエイティブな作業が、より快適に行えるようになるだろう。

メディアテックのAI PC市場への参入は、既存のプレイヤーとの競争を激化させ、市場全体の活性化につながることが予想される。また、高性能・高効率なSoCの登場は、AI PCの普及を加速させ、生成AIのさらなる活用を促進する可能性がある。

メディアテックは、世界をリードするファブレスIC設計企業で、特にスマートフォン向けSoC（System-on-a-Chip）では世界トップシェアを誇る。