グンゼは、エンジニアリングプラスチック事業の主力工場である守山工場と綾部工場を拡張する投資を実施する。守山工場の拡張は、医療・半導体分野の需要拡大に対応するもので、新棟の建設や既存設備の増強により、生産能力を約2倍に引き上げる。また、綾部工場の拡張は、縫合補強材や人工皮膚などの生産能力を約1.6倍に引き上げることで、中国や米国など海外販売の拡大に対応する。

グンゼのエンジニアリングプラスチック事業は、自動車や電子機器、医療機器などの分野で、高機能・高性能なプラスチック製品を提供している。近年、医療分野では、手術用縫合糸や人工臓器などの需要が拡大しており、半導体分野では、先端技術の進展に伴い、高耐熱性や高強度などのプラスチック製品が求められている。。

守山工場では、医療用縫合糸や人工皮膚などの生産能力を増強するとともに、半導体用途のプラスチック製品の開発を進める。また、綾部工場では、縫合補強材や人工皮膚などの生産能力を増強するとともに、中国や米国などの海外市場への販売を拡大していく。