住友大阪セメントは、半導体製造装置の主要部品であるＥＳＣ(静電チャック）の生産能力を増強する。ＥＳＣ(静電チャック)は、半導体製造工程で静電気力を用いてシリコンウェハを加工面の裏側から固定する部品で、高純度のＳｉＣ(炭化ケイ素)超微粒子を原料としており、高純度、高熱伝導などの特徴がある。固定により、より精密な加工が可能となる。(6967)新光電気工業が大手で、採算も良く、好業績の牽引役となっている。

住友大阪セメントは、半導体製造装置需要の拡大に対応するため、2016年度から段階的に生産能力を増強してきたが、設備稼働率が高水準となっていることから、数十億円を投じ生産能力を従来の約2倍に増強する。静電チャックを含む新材料事業は営業利益率が20％超と、収益力は高い。