住友電気工業は、横浜国立大学と共同で
電解液に水を用いた安全性の高い
リチウムイオン電池を開発した。水を使うと発火事故の心配は減るが、一般的な
電解液より寿命が短くなる欠点があるため、
負極材を改良して水の分解を抑え
レアメタルのモリブデン系材料を採用、
正極材には
マンガン系材料を採用することで、寿命を延ばし、1日1回の充放電で6年程度使える性能を実現した。2000回の充放電を繰り返した後でも初期の電池容量の70%以上を維持できたことから実用レベルの性能と見られる。
再生可能エネルギーによる発電と組み合わせる定置用
蓄電池として実用化を目指す。