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2021/1/18 10:18
(6762) TDK 中期経営計画で、設備投資を前回の5000億円から5200億円に拡大、日経平均急落も押し目買いで押し戻す
2021~23年度の中期経営計画で、設備投資を前回の5000億円から5200億円に拡大するようだ。2021年3月期売上高1兆6500億円の目標には届かなかったが、脱炭素時代では蓄電池が成長の軸とし、世界首位のスマホ用電池からEV向け電池への投資を増やす。当面は東南アジアで需要が伸びている電動バイク向けや、家庭用の蓄電池がターゲットとなりそうだ。市場では全固体電池への関心が高く、TDKもオールセラミック全固体電池「CeraCharge(セラチャージ)」の開発に成功しているが、これは車載向けではなく、IoT機器への搭載を睨んだもの。
市場の期待とは裏腹に車載用全固体電池の登場はまだ先になりそうで、現実的な市場規模が期待できる大容量リチウムインオン電池(パワーセル)に注力する。EVを除くリチウムイオン電池は23年に19年比24%増の2兆5598億円規模に成長するとの試算もあり、電動バイクは鉛蓄電池からの置換が進みそうだ。香港子会社のアンプレックステクノロジーがスマホ電池に加えて生産する見込みで、地の利もある。
なお、モルガンスタンレーは目標株価を16000円から18500円、メリルは15800円から21100円それぞれ引き上げた。アナリスト評価の上限が、16000円から上方シフトする傾向が出ている。
市場の期待とは裏腹に車載用全固体電池の登場はまだ先になりそうで、現実的な市場規模が期待できる大容量リチウムインオン電池(パワーセル)に注力する。EVを除くリチウムイオン電池は23年に19年比24%増の2兆5598億円規模に成長するとの試算もあり、電動バイクは鉛蓄電池からの置換が進みそうだ。香港子会社のアンプレックステクノロジーがスマホ電池に加えて生産する見込みで、地の利もある。
なお、モルガンスタンレーは目標株価を16000円から18500円、メリルは15800円から21100円それぞれ引き上げた。アナリスト評価の上限が、16000円から上方シフトする傾向が出ている。