株テーマ:トヨタEVの関連銘柄
トヨタ自動車は、2021年12月14日、バッテリーEV戦略を発表した。2030年にバッテリーEVのグローバル販売台数で年350万台を目指す。グローバルに乗用・商用各セグメントにおいて、フルラインでバッテリーEVをそろえる。EV、HV、FCVを含む電動車について、2030年までに8兆円を研究開発や設備投資に振り向け、EVには4兆円を投資する。欧州販売計画の前倒しにより、EV・FCVの30年世界販売目標は年350万台と、従来計画の200万台から75%引き上げた。車載電池への投資は約2兆円と従来計画の1兆5000億円から引き上げた。
レクサスでは、2030年までにグローバルで100万台の販売を目指す。欧州・北米・中国では2030年までに、グローバルでは2035年までにバッテリーEV100%を目指す。
また、2021年9月に発表した電池関連の新規投資1.5兆円を2兆円に増額し、さらに先進的で良品廉価な電池の実現を目指す。
全固体電池では、「硫化物全固体電池の容量及び充放電効率を高めることが可能な正極複合材並びに、これを用いた硫化物全固体電池」をトヨタとオハラが共同出願している。酸化物系の無機固体電解質であるリチウムイオン伝導性ガラスセラミックス「LICGC」は、オハラが1995年に開発した。
トヨタは、初の電気自動車(EV)専用モデル「bZ4X」を、国内で2022年5月12日に発売する。bZ4Xは中型SUV(スポーツ用多目的車)で、トヨタにとって初の量産EVとなる。航続距離は559km、電池容量維持率は10年後90%となっている。初年度は国内向け5000台を準備し、個人向けにはサブスクリプションサービス(定額課金)の「KINTO」専用プランで提供する。
デンソーは、航続距離の延長や、充電時間の短縮、バッテリーの長寿命化など、電気自動車(EV)の実用性向上に貢献する電動化製品を、2022年5月12日発売予定のTOYOTA「bZ4X」および2022年半ばに発売予定のSUBARU「ソルテラ」に供給する。また、BluE Nexusや(7259)アイシンと共同開発したeAxle(イーアクスル)も「bZ4X」に搭載される。