株テーマ:スペースジェットの関連銘柄
三菱航空機は70-90人乗りの小型旅客機が主力。三菱「スペースジェット」は2020年半ばの納入を予定。商用運航に必要な型式証明取得の手続きが最終局面となり、量産に着手。納入に向けた準備を本格化する。リージョナルジェットの市場はエンブラエルとボンバルディアがほぼ独占している。本田技研は7人乗りクラスのビジネスジェット機。政府はMRJを念頭に新興国向けの航空機リースも貿易保険の対象とする。
2019年6月にMRJから「スペースジェット(SJ)」に改名された。新型コロナの影響で、米国に機材が運べず、2020年度の試験飛行は中止となりそうだ。これまで納入を6度延期しているが、21年度の納入も怪しくなっている。
2020年10月23日、三菱重工業がスペースジェットの開発費や人件費を大幅に削減し、事業を事実上凍結する方向で調整に入ったと報じられている。新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が激減し、当面は需要の回復が見込めないことから、事業化を延期するが、型式証明に必要な取得準備は進め、市場環境の改善に備える。
経済産業省は企業と連携して次世代の国産旅客機の開発を進める。2035年ごろをメドに開発することを目標に据えて、今後10年で官民合わせて5兆円を投資する。ジェット機が主流だが、将来の需要を見据えて水素エンジンを動力にした旅客機などの開発を想定する。