株テーマ:ライドシェアの関連銘柄
JR東日本、ライドシェア事業に本格参入 地方の交通課題解決へ
(9020)JR東日本が2024年12月、ライドシェア事業への本格参入を発表した。この決定は、国土交通省によるバス・鉄道事業者を対象としたライドシェア参入要件の緩和を受けたものだ。主な目的は、交通空白地域における移動手段の確保にある。
対象地域と運行計画
JR東日本は、千葉県南房総市や館山市、秋田県の一部地域でのサービス提供を計画している。これらの地域では高齢化が進行し、公共交通機関の不足が深刻な問題となっていた。
運行は午後10時から翌朝7時までを予定しており、社員やOBをドライバーとして活用する。車両にはグループ会社のレンタカーを使用し、専用アプリを通じて予約・支払いを可能にすることで、利用者の利便性向上を図る。
日本におけるライドシェアの現状
日本では従来、第2種運転免許を持たない人による有償での顧客輸送は「白タク」として禁止されてきた。しかし、2024年4月からタクシー会社が運行を管理し、特定の地域や時間帯に限定したライドシェアが条件付きで解禁された。
市場の成長と期待
世界のライドシェア市場は2024年に約7兆円規模と推定され、2029年までに年平均12%強の成長が見込まれている。この成長を背景に、日本でも様々な企業がライドシェア関連事業に参入している。
関連企業の動向
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