株テーマ:MaaSの関連銘柄
MaaS(マース)関連銘柄。次世代移動サービス「MaaS」は、自動車などの移動手段を保有せず、必要な時だけ有料で利用するサービスの総称。移動ルート検索や地図、鉄道・バスのリアルタイム運行情報、車両予約などの機能を統合。スマートフォンで検索や予約が容易にできるようになる。
テックファームホールディングスは、2022年3月に医療MaaSの概念実証を2021年2月から行ったと発表した。今後も地域医療プラットフォームの実現に向け、更なる検証を行う。
トヨタ自動車とソフトバンクは共同出資会社「モネ・テクノロジーズ」を設立。MaaS開発のためにコンソーシアムを立ち上げた。国内約90社が手を組み、自動運転を効率よくシェアする仕組みや自走する自動販売機など、次世代サービスの創出を目指す。モネは、2019年2月からスマホで利用できる相乗りの「オンデマンドバス」のシステムを自治体などに提供開始。今後3年で100を超える地域での導入を目指す。
小田急電鉄は、ヴァル研究所と鉄道やバス、タクシーなどの交通データやフリーパス・割引優待などの電子チケットを提供するためのデータ基盤「MaaS JAPAN」を開発。2019年末まで実証実験を実施。2019年内には他社にもデータ基盤を解放し、他の鉄道会社や自治体などでも使えるようにする。
また、MaaSアプリ「Whim」を展開するフィンランドのMaaS Globleと「Zipser」を展開するシンガポールのmobilityXと連携。増加する訪日外国人旅行者に自国で使いなれたMaaSアプリを日本でも使える環境を整えることを目指す。
レシップはバス・鉄道向けの運賃収受機器が主力事業で国内シェアは6割近い。従来型の運賃箱でもICカード決済に対応しているが、クレジットカード、QRコードなどに対応した新型機を開発した。まずMaaSが普及している欧州で販売を始め、アジアでも展開する。複数のバスを利用した場合、一日乗車券の料金を設定する機能もあり、ほとんどのキャッシュレス決済に対応出来る。
東京急行鉄道とJR東日本が共同で実証実験を行う「イズコ」は2020年中にも実用化する方針。開発は日立など。
ジョルダンはマサビ社の「ジャストライド」を導入。交通事業者がマサビの提供するシステムを利用することで、スマホ上でチケット購入が可能に。鉄道やバスなどの乗り継ぎ、食事券や宿泊券、観光施設の入場券なども一体となった観光商品を提供する予定。2020年4月にはみんなのタクシーの配車アプリ「S.RIDE」と連携した。
KDDIはナビタイムとMaaSを推進。両社の保有する通信・交通ビッグデータ、経路検索エンジン、IoT、AIを活用し、MaaSの実現に必要となる基本機能である検索や予約、配車、決済、アプリ開発を共同で推進する。
日立キャピタルはオランダでMaaS事業を手掛けるMobilityMixx社を買収し、欧州でMaaS事業に参入する。エムティーアイは、観光型アプリを開発、仙台空港~松島・平泉・花巻線のバスで提供している。
日本ユニシスは、MaaSデータ等の生活者が所有するパーソナルデータを業種・業界を横断して流通させることを可能にするプラットフォーム「Dot to Dot」を2020年11月から開発・提供している。