株テーマ:SDVの関連銘柄
SDV(ソフトウェア・ディファインド・ビークル)関連株。SDVは、エンジンや部品といったハードではなく、インターネットを通じたソフト更新によって自動車の機能を追加したり、性能を向上させたりできる。経済産業省は、日本の自動車産業のDX戦略案でSDVの販売目標を2030年に国内外で計1200万台とし、SDVの世界シェアで3割を見込む水準まで生産を強化するとしている。開発には高度なデジタル人材が欠かせない。
デンソーとNTTデータは、2024年7月に車載ソフトウェア開発で包括提携。SDV向けの開発体制を強化する。2030年までにグローバルで3000人規模の開発体制整備に取り組む。
名古屋大学は、2024年6月にスズキなど20社と車載ソフトの共通化に取り組む「Open SDV Initiative」を設立した。SDVに重要となる自動車のシステムにアクセスするためのインターフェースであるビークAPIの策定を目的としている。クレスコの寄付を契機に設立された「名古屋大学 大学院情報学研究科 付属組込みシステム研究センター クレスコSDV研究室」が中心となり、賛同企業とビークルAPIの策定を進める。また、策定したビークルAPIを実車やシュミレーター上にテスト実装し、その有効性を評価する。主な参加企業は、クレスコ、スズキ、ティアフォー、ルネサスエレクトロニクス、イーソル、ヴィッツなど。
NTTデータグループのNTTデータ オートモビリジェンス研究所は、車載ソフトウェア開発における効率化・品質向上のためのテスティングツール群をAIテスティングツール「ZIPC MLTESTシリーズ」にラインナップして提供することで、SDV車載ソフトウェア開発に寄与。
日立ソリューションズは、SDVに向けて欠かせない車載ソフトウェアのシステム開発手法であるモデルベース開発のテスト工程を効率化する「モデルベース開発ソリューション」を提供。
イーソルは、2024年5月にSDVサミット2024年にゴールドスポンサーとして参加。