株テーマ:原発(次世代原子炉・廃炉)の関連銘柄
原発関連銘柄。生成AIの拡大などで電力を大量消費するデータセンター建設や半導体工場の誘致が進み、2050年には電力消費量が現在の35%~50%増えるとの予測もある。2050年に温暖化ガス排出量ゼロの目標達成へ脱炭素効果の高い再生可能エネルギーと原子力の活用は重要となる。政府のエネルギー基本計画では原子力を2022年度の5.5%から2030年度に20~22%とする目標を立てている。
経済産業省の審議会は、2022年8月に次世代の原子力発電所の技術開発に関する工程表案をまとめた。既存原発より安全性を高めた改良型の軽水炉の開発に最優先で取り組む方針で、商用炉の初号機について2020年代に設計を進め、2030年代に建設し、運転を開始。小型モジュール炉は、技術と収益を両立できるか判断するための実験炉を2040年代に運転開始。水ではなくヘリウムで冷却することで水素爆発を起こさせず、放熱による自然冷却も可能な高温ガス炉(HTGR)は2030年代の実験炉の運転開始を目指す。高レベル放射性廃棄物を減らせる高速炉は、2040年代の実験炉の運転開始を目指す。
経済産業省は2040年度の電源構成目標について、原子力比率を2割とする方針だ。30年度目標の20〜22%とほぼ同水準を維持する。
東京電力 HDは、再稼働をめざす柏崎刈羽原子力発電所7号機(新潟県)で7年ぶりに原子炉に核燃料を入れる作業を始めると発表した。2024年4月15日に開始する。