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    グーグル、生成AI向け半導体「アイアンウッド」を発表
    グーグルは、生成AI向けに特化した最新の半導体「アイアンウッド(Ironwood)」を発表した。この第7世代TPUは、AI推論に特化して設計されており、年内にGoogle Cloudの顧客向けに提供される予定だ。

    アイアンウッドは、これまでのTPUシリーズを大きく進化させたもので、特にAIモデルの推論処理能力を飛躍的に向上させることを目的としている。グーグルによれば、この新型チップは最大9,216個のチップを連結した「ポッド」構成で使用することで、世界最速とされるスーパーコンピュータ「エルキャピタン」の24倍以上の計算能力を発揮するという。

    また、アイアンウッドはエネルギー効率にも優れており、前世代の「トリリウム」TPUと比較して2倍の性能向上を実現した。さらに、192GBの高帯域幅メモリ(HBM)と7.4Tbpsのデータ転送速度を備え、大規模なAIモデルの推論や高度な推奨エンジンなど、多様な用途に対応可能だ。

    この新型チップは、「Gemini 2.5」と呼ばれる次世代AIモデルを支える基盤としても位置付けられている。同モデルは、人間のような推論能力を持つとされており、生成AIが単なる情報提供からデータ解析や洞察生成へと進化する「推論時代」を象徴するものだ。

    グーグルは、このアイアンウッドを活用することで、自社クラウドサービス上でのAIプロジェクトの効率化とスケールアップを図る方針だ。また、競合他社であるNVIDIAやAmazonなどが独自開発するAIプロセッサーとの競争が激化する中で、大きな差別化要素となることが期待されている。

株式情報更新 (4月15日)


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