（6855）日本電子材料は、半導体検査工程で使用される「プローブカード」の生産能力を年内に約3割引き上げる。新工場が完成し、需要の拡大に対応する体制を強化する。

プローブカードは、半導体チップの電気的特性を確認する検査工程で不可欠な部品だ。半導体の高性能化が進むなか、より精密な検査が求められており、プローブカード市場の拡大が続いている。6855日本電子材料は国内外の半導体メーカー向けに供給しており、今回の増産はこうした市場の成長を反映したものといえる。

半導体市場は昨年まで調整局面が続いたが、AI向け半導体の需要増加や、スマートフォン・自動車向けの回復基調が見られる。今年に入り、台湾や米国の主要半導体メーカーが設備投資を再開しており、検査関連部品の需要も増している。