ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は、インフレが2022年6月のピーク時の7.25%から大幅に低下し、現在は2.5%をやや下回る水準まで改善したと述べた。しかし、FRBの2%目標にはまだ達していないため、さらなる時間が必要だとの見解を示した。

雇用市場については、パンデミック後の逼迫した状況から徐々に均衡に向かっているとの認識を示した。失業率は2023年初めの3.4%から現在は4.1%に上昇し、ここ6ヶ月ほど大きな変化はないという。

金融政策については、データに基づいて判断していく姿勢を強調した。経済の不確実性が高いため、今後の政策決定は経済指標の総合的な評価に基づいて行われるとしている。ウィリアムズ総裁は、「経済は非常に良好な状態にあり、バランスが取れている」と評価しつつも、インフレ抑制にはさらなる時間が必要であり、その過程は必ずしも平坦ではないかもしれないと警告した。