電子部品大手のSMKが、画期的な自立給電型コインバッテリーモジュールを開発した。このモジュールは、広く使われているコイン型電池「CR2032」の代替品として注目を集めている。

SMKが開発したこの新型モジュールは、太陽光発電によるエナジーハーベスティング技術とBluetooth Low Energy 5.3による低消費電力通信を組み合わせた業界初の製品だ。CR2032と同じサイズに収まるコンパクト設計で、既存の製品デザインを変更することなく、電池交換の手間を解消し、通信機能を追加できる。

このモジュールは、リモコン、IoTトラッカー、各種センサー、キーフォブ、PC周辺機器、自転車アクセサリーなど、幅広い用途での活用が期待されている。太陽光発電が困難な場所でも使用できるよう、外部アンテナによるワイヤレス電力伝送にも対応している。

この革新的なモジュールは、CESイノベーションアワード2025のサステナビリティ＆エネルギー/パワー部門で受賞するなど、既に高い評価を得ている。モジュールは3月からサンプル出荷を開始する予定で、1年以内の量産を目指している。

https://www.asset-alive.com/tech/code2.php?code=6798