米国供給管理協会（ISM）が発表した2024年12月の製造業PMI（購買担当者景気指数）は49.3％となり、市場予想の48.0％を上回った。前月からは0.9ポイント上昇したものの、9カ月連続のマイナスとなった。

新規受注指数は52.5％となり、2カ月連続で拡大を示した。前月から2.1ポイント上昇し、需要回復の兆しが見える。一方、生産指数は50.3％で6カ月ぶりに拡大へ転じた。価格指数も52.5％に上昇し、インフレ圧力が増加している。

雇用指数は45.3％と前月比2.8ポイント低下し、依然として縮小傾向にある。これは2025年の計画に向けた人員整理が進んだためとみられる。受注残指数は45.9％と改善したが、収縮領域にとどまった。

製造業の回復は一進一退の状況だが、新規受注や生産の拡大は2025年の初期回復への期待を高める材料となる。企業の計画が実行に移され、雇用の縮小が収束すれば、さらに明確な回復基調が見えてくる可能性がある。