人工知能（AI）検索企業パープレキシティAIの企業価値が急速に上昇している。同社は新たな資金調達を目指し、評価額を80億ドル以上に引き上げるようだ。パープレキシティAIの評価額は、2024年4月は10億ドル、2024年夏には30億ドル、現在の目標は80億ドル以上と、わずか数カ月で劇的に上昇した。

同社は約5億ドルの調達を目指して投資家と交渉を開始した。この資金調達が成功すれば、パープレキシティAIの評価額は前回の資金調達時の2倍以上になる可能性がある。同社はAIを活用した新世代の検索エンジンを提供している。従来の検索結果リストではなく、チャットボット形式で直接質問に答える点が特徴だ。この革新的なアプローチが評価されている。

ソフトバンクグループの「ビジョン・ファンド2」は、今年パープレキシティAIに30億ドルの評価額で出資している。この投資は、ソフトバンクグループ創業者の孫正義氏がAIセクターを重視していることを示している。検索市場ではGoogleが約90%のシェアを持つ巨人であり、パープレキシティAIは独自の透明性重視のアプローチや、企業向け製品の展開などを通じて、さらなる市場シェアの拡大を目指す。