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    ラピダスの資金調達と資金使途
    ラピダスは、2027年までに最先端の2ナノメートル半導体の量産を目指しており、そのためには総額5兆円の資金が必要とされている。この資金の内訳は、研究開発および試作に2兆円、量産化に3兆円だ。ラピダスはこれまでにトヨタ自動車やソフトバンクなど8社から73億円の出資を受けているが、金融機関からの融資実績はなく、政府からの支援に依存している。政府はこれまでに累計9200億円の補助金を提供しており、さらに5900億円の追加支援も決定している。

    ・資金使途
     研究開発および試作: 2兆円
     量産化: 3兆円
     半導体製造装置の導入: 5365億円
     技術開発(複数の半導体を重ねる技術など): 535億円

    ラピダスが導入する半導体製造装置の中で特に重要なのは、オランダのASML社が製造する極端紫外線(EUV)露光装置だ。 一般的に、EUV露光装置の価格は約200億円から300億円とされているが、次世代の高NA(開口数)EUV露光装置は500億円もかかる。このEUV露光装置を2024年末に導入する計画で、資金調達が急務となる。

    経済産業省は、ラピダス向けの融資に政府保証を付けることを検討しており、新法の制定や既存の法律の改正を視野に入れている。民間金融機関からの融資を受けるためには、融資が焦げ付いた場合に政府が返済を肩代わりする仕組みが不可欠だ。

株式情報更新 (11月21日)


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