富士フイルムビジネスイノベーション（富士フイルムBI）とコニカミノルタは2024年7月17日、原材料および部材調達の連携を強化するため、合弁会社を設立することで合意した。両社は2024年4月から複合機やプリンター事業での業務提携に向けた協議を進めており、今回の合弁会社設立は、その具体的な取り組みの第一弾となる。

新設される合弁会社は、富士フイルムBIが75%、コニカミノルタが25%を出資し、2024年9月30日に設立される予定だ。両社が持つ幅広いサプライヤーネットワークを活用することで、部材調達における効率化や安定供給体制の強化を目指す。

今回の合弁会社設立は、複合機やプリンター市場における競争激化に対応するための戦略的な動きとみられる。原材料価格の高騰や半導体不足など、サプライチェーンを取り巻く環境が厳しさを増す中、両社は連携を強化することで、これらの課題を乗り越え、事業基盤を強化していく考えだ。

富士フイルムBIとコニカミノルタは、今回の合弁会社設立を皮切りに、複合機やプリンター事業におけるさらなる連携を模索していくとみられる。両社の強みを活かし、新たな製品やサービスの開発、販売チャネルの拡大など、幅広い分野での協業が期待される。