東洋製缶グループホールディングス（GHD）は、傘下の東洋製缶とTOPPANホールディングス（HD）が、スウェーデンに車載リチウムイオン電池向け素材を手がける合弁会社を設立することを発表した。この合弁会社は、2025年1月に設立され、2026年度以降に電池向けの外装材を製造・販売する予定。総投資額は約110億円で、出資比率は東洋製缶が51％、TOPPAN HDが49％となっている。

欧州では電気自動車（EV）の普及が進んでおり、それに伴ってリチウムイオン電池向け素材の需要も急速に高まっている。このような市場環境の中、今回の合弁会社設立は、両社が欧州市場における供給体制を強化し、事業拡大を図るための重要なステップとなる。

東洋製缶とTOPPAN HDは、これまでもそれぞれの分野で培ってきた技術力とノウハウを活かし、新たな合弁会社でのシナジー効果を追求するる。特に、電池の外装材は安全性や耐久性が求められる重要な部品であり、高品質な製品の提供が期待される。

スウェーデンに設立されるこの合弁会社は、現地の技術者や研究者との連携を強化し、欧州内での生産・販売体制を整備することで、さらなる市場シェアの拡大を目指す。