東京精密は、決算説明会で、「生成ＡＩ」関連の受注が好調で、民生部門の受注が軟調でも第4四半期も生成ＡＩ関連の受注額が伸び、全体の受注は10％伸びるとしている。ウエハテスト用計測機器では世界首位で、生成ＡＩ関連で23年度に130億円受注、24年度までに売上高を計上する見込みとしている。

ＨＢＭメモリ（High Bandwidth Memory）は、従来のメモリよりもはるかに高速で高密度な次世代メモリ技術で、ＡＩやビッグデータ分析などの処理速度を大幅に向上させる可能性がある。ＨＢＭメモリの増加が、東京精密の計測器需要を増加させているようだ。

半導体製造工程では、製品の品質を検査するために、様々な検査装置が使用されている。AI-based検査装置は、ＡＩ技術を用いて、従来の検査装置では検出できなかった欠陥を検出することができる。これにより、半導体製品の歩留まり向上に貢献する。

ウェーハ表面を平坦化するＣＭＰ装置や、ウエーハ上に形成された多数のＩＣなどを、1個1個のチップに切り出すダイシングマシンも手掛ける。このあたりはディスコの小型版ともいえる。

ＡＩ関連として人気づいているが、日々の値動きの荒さには注意したい。