注目銘柄

    注目銘柄 2023/12/26 10:07
    (1969) 高砂熱学工業 クリーンルーム、ドライルームに商機
    半導体製造用クリーンルームは超微細な精密加工を高い歩留まりで実現するために、温度・湿度・清浄度(微粒子、ガス状汚染物質)を高精度かつ安定的に制御することが必要となっている。高砂熱学工業は、冷気は下降し暖気は上昇する原理を利用した旋回流誘引型の成層空調システムSWITの技術を、クリーンルームの製造環境(温度管理・清浄度管理)へ応用した空調システム「TCR-SWIT」を北海道千歳市で半導体工場を建設中のラピダスから受注したようだ。従来の混合空調方式クリーンルームの清浄度レベルを維持しながら消費エネルギーの大幅削減が可能となっている。

    また、電池工場に必要となる湿度のない部屋「ドライルーム」の需要も高まっている。EV(電気自動車)の市場拡大に伴い、需要が拡大しているリチウムイオンニ次電池の製造プロセスでは、空気中の水分が阻害要因になるため、空気中の水分を除去した低露点雰囲気に管理されたドライルームで、製造が行われている。高砂熱学のWINDSは、露点温度-60℃のドライエアを供給する独自の省エネルギー型除湿機で、業界トップの省エネルギーを実現した低露点のドライルームを提供している。

    創業100年を迎え、今期は記念配当を含め95円配を予定している。新社長の元で、施工変革と最適受注で収益力が大幅に向上していることも見逃せない。収益力に応じた株価上昇が続きそうだ。

株式情報更新 (10月24日)


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