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    2023/12/11 08:40
    (4901) 富士フイルム HD チェキの売上高1500億円へ
    富士フイルムは、2025年3月期に、インスタントカメラ「チェキ」事業の売上高を23年3月期比約15%増の1500億円にする目標を掲げた。15年3月期と比べると3倍超となる目標で、4期連続で過去最高の更新を目指す。

    チェキは、スマートフォンの普及で写真のプリント需要が低下する中、若者を中心に「アナログならではの温かみや手触り」を求める需要が高まっている。富士フイルムは、20年3月期にチェキの売上高が1000億円を突破して以来、積極的なマーケティング活動を展開し、販売台数を拡大してきた。

    今後も、カメラ本体や専用プリンターの機種を追加し販売台数を増やすほか、チェキ用フィルムの販売も上積みすることで増収を目指す。また、観光やイベントなどビジネス用途にもチェキの利用機会を拡大する方針だ。供給が追いついていない生産体制2では、22年秋に20億円を投じて生産設備を追加したが、さらに約45億円を投資し、24年秋に追加増強する。

    富士フイルムのチェキ事業は、カメラやフィルムの販売だけでなく、レンタルやプリントなどのサービスも展開している。今後は、こうしたサービスの拡大も視野に、チェキをライフスタイルの一部として定着させ、収益基盤をさらに強化していく。

株式情報更新 (9月20日)


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