ミネベアミツミは、車内への乳幼児の置き去りを検知するセンサーを開発した。同センサーは、UWB（超広帯域無線）技術を活用したもので、車内にいる幼児の呼吸による微小な動きを検知する。また、幼児が毛布に包まれていても検知できるように、独自のアルゴリズムを用いている。スマートフォンを車の鍵として利用する「デジタルキーシステム」に追加することで利用できる。これにより、車両メーカーは、既存のデジタルキーシステムに追加するだけで、幼児置き去り検知機能を容易に導入できるようになる。

ミネベアミツミは、2024年からセンサーの量産を開始し、グローバル展開を図っていくとしている。近年、車内への乳幼児の置き去りによる死亡事故が相次いでいる。警察庁の発表によると、2022年の車内への乳幼児の置き去りによる死亡事故は、2021年から3件増加し、15件となった。