武蔵精密工業は、ニデックドライブテクノロジーが手掛けるAGV（無人搬送車）の製造販売事業を買収した。買収金額は11億4800万円。ニデックドライブテクノロジーは、ニデックグループで減速機やプレス機などを主力事業とする他、「S-CART」のブランド名でAGV事業を展開してきた。

武蔵精密工業は、AIを活用した物流の自動化分野では、イスラエルのSIX AIとの協業に基づきAMR（自律走行搬送ロボット）を開発し、現場にあるAGVやAMR、搬送物を管理するAIロボットプラットフォーム「MAESTRO（マエストロ）」の事業展開も進めている。「S-CART」のブランドに先端のAI技術やMAESTROを組み合わせることで物流向けの自動化ビジネスを拡大する。自律搬送ロボット市場は、2027年度にはグローバル市場で約2.5兆円となる見通し。