AGCは反射防止(
AR)性能を持ち、白ぼけ感を抑える「低反射スモーク
AR」を開発した。反射を防ぎながら、自然光などの明るい場所でも高いコントラストを両立する。従来の反射防止フィルムは、反射を抑えるため、表面に凹凸加工を施すが、凹凸加工は、画面の視認性を低下させるという問題があった。
次世代モビリティーでは、画面への映り込みを抑えた高級感のあるディスプレーが求められる。ハイエンドの車載用
ARフィルムの市場規模は、2030年に全世界で150億円を超えると予想されている。低反射スモーク
ARは、車載ディスプレイや医療用モニターなどの用途にも適している。年内をめどに市場投入を目指す。