日本ゼオンは、マイクロ流路デバイス試作品の製造販売を行うＥｄｇｅ社の株式を、米国の投資会社である Anzu Partners, LLCが運営するベンチャーキャピタルファンドの株主から100％取得した。日本ゼオンは、シクロオレフィンポリマーのリサイクル技術を独自に開発し、透明性や高純度を維持することに成功し、バージン樹脂と同等の品質レベルまで再生可能とした。シクロオレフィンポリマーじゃ。マイクロ流路チップなどの分析用デバイスやバイオ医薬品容器などの生化学分析用途材料として採用されている。

日本ゼオンは、中期経営計画にで「新事業探索」として「医療・ライフサイエンス」「CASE・MaaS」「情報通信（5G/6G）」「省エネルギー」の4つの重点分野を掲げ、この4分野で2030年度売上高600億円増を目指している。Ｅｄｇｅ社の買収により、試作品から量産品の製造・販売事業へ展開する。