ＫＤＤＩは、二酸化炭素を排出しない核融合発電の早期実現に取り組むHelical Fusion (ヘリカル フュージョン)に出資した。核融合は、太陽で起きている現象を人類の手で生み出し、発電などに使用することを目指し、「地上に太陽をつくる」研究ともいわれている。ヘリカル フュージョンは、核融合科学研究所出身の研究者をコアとするスタートアップ企業で、ヘリカル型核融合炉を開発している。

ヘリカル型核融合炉は、ＤＮＡに似た二重らせん構造に超電導コイルを捻ることで、プラズマ閉じ込めに必要となる磁場配位を外部コイルのみで形成可能であることから、定常運転能力に優れている。世界初の定常核融合炉の開発を目指している。