マクセル ＨＤは、硫化物系固体電解質を採用し、コイン形全固体電池を開発した。バイポーラ構造とすることで高エネルギー密度は追わず、高電圧、高出力に特化した全固体電池となっている。2020年9月には、コイン形全固体電池に対して、電圧は約2倍の5V、出力は約5倍を実現していたが、バイポーラ構造とすることで、50％の省スペース化を実現した。

90％充電時で約30分の急速充電が可能で、過酷な温度環境での出力が必要とされる機器の非常用電源、バックアップなどを用途と想定し、将来的には車載向け用途も想定する。9月29日からの二次電池展に出展し、サンプル出荷開始は2021年11月を予定している。