注目銘柄
2021/1/22 09:42
(4028) 石原産業 MLCC(積層セラミックコンデンサ)需給逼迫で、チタン酸バリウム関連に脚光
酸化チタンの大手として知られるが、自動車や建築関連の需要が大きく落ち込んでいたものの、ここへ来て回復傾向が見られる。注目点はMLCC(積層セラミックコンデンサ)用のチタン酸バリウムで、村田製作所を大口顧客としていることから、数量増が期待できる。独自の技術による超微粒子化でMLCCの小型化に貢献しそうだ。蓚酸法による高純度チタン酸バリウムを生産する富士チタンは石原産業の完全子会社となっており、ライバル企業としては(4092)日本化学工業や(4078)堺化学工業が挙げられる。
子会社の富士チタンでは、平塚工場、日向工場に加えて延岡工場の3工場体制となっている。MLCC(積層セラミックコンデンサ)の材料は、四塩化チタンを石原産業で製造し、富士チタンがチタン酸バリウムとして製品化し、村田製作所をはじめとするMLCCメーカーに提供している。チタン酸バリウムはいくつかの製造法があるが、富士チタンの蓚酸(シュウ酸)法では、結晶性に優れているため、静電容量・温度特性の両方が求められる自動車のECU(電子制御ユニット)に用いられるMLCCに適している。
EVでなくても、自動車の電装化は進んでおり、MLCCの搭載件数は1万個に達するのも時間の問題だ。MLCCはチタン酸バリウムなどの誘電体と、ニッケルなどの電極を積層化した構造となっており、自動車への搭載が進むとサイズも大きくなる。このため石原産業のような材料メーカーの恩恵は大きくなる。
子会社の富士チタンでは、平塚工場、日向工場に加えて延岡工場の3工場体制となっている。MLCC(積層セラミックコンデンサ)の材料は、四塩化チタンを石原産業で製造し、富士チタンがチタン酸バリウムとして製品化し、村田製作所をはじめとするMLCCメーカーに提供している。チタン酸バリウムはいくつかの製造法があるが、富士チタンの蓚酸(シュウ酸)法では、結晶性に優れているため、静電容量・温度特性の両方が求められる自動車のECU(電子制御ユニット)に用いられるMLCCに適している。
EVでなくても、自動車の電装化は進んでおり、MLCCの搭載件数は1万個に達するのも時間の問題だ。MLCCはチタン酸バリウムなどの誘電体と、ニッケルなどの電極を積層化した構造となっており、自動車への搭載が進むとサイズも大きくなる。このため石原産業のような材料メーカーの恩恵は大きくなる。