ロート製薬は、2020年6月23日、新型コロナウイルスの重症肺炎を対象とした他家間葉系幹細胞を用いた再生医療の企業治験の計画を進めていると発表した。計画では、治験提出予定は2020年6月末。治験実施予定期間は2020年8月から2021年12月。予定症例数は6例で安全性を確かめる。

新型コロナウイルス感染症では、およそ2割が重症化し、重症化には感染者の免疫細胞がウイルスと戦うために作るサイトカインが制御不能となって放出され続ける「サイトカインストーム」と呼ばれる現象が関わっているとされる。この治療法の1つとして間葉系幹細胞を用いた治療が世界中で試されており、効果があると推測できる報告が複数されているとしている。ロート製薬は原材料の調達から生産まで全てを国産化する。

ロート製薬の株価は20円高の3450円で推移している。