前3月期売上を2兆9500億円から3兆0900億円、営業利益を1100億円から1270億円、純利益を650億円から1000億円へ上方修正した。ＮＥＣは官公庁向けが多いが、通信分野で楽天との協業で５Ｇ基地局整備の需要が増加したようだ。４ＧではＮＴＴドコモの基地局整備をしていたが、５Ｇでは基地局無線機に特化し、小型・省電力・安定性の高さで、海外からも引き合いがあるようだ。海外大手と比べれば差は大きいが、ローカル５Ｇ需要も高まってくるため、中期経営計画達成のカギとも言える。

ＩＣＴ（情報通信技術）投資が堅調に推移しており、子会社の清算結了に伴う税金費用の減少が最終利益を押し上げた。営業利益は市場コンセンサスを上回ったと見られ、今期は５Ｇ基地局整備が本格化することから、連続増益期待が株価を押し上げそうだ。